インプラント

インプラント治療を「可視化」することによって患者様が享受できる利益

インプラント治療で拡大機器を利用するメリットに関してお伝えいたします。
主に「審美性の獲得」「治療後のメンテナンス」で大きな効果を発揮します。

それぞれご紹介します。

拡大機器を利用することで
「天然歯と同等の審美性の獲得」が可能に

昔と異なり、インプラント治療を安全に行うことは当然のこととなっています。
今は「いかに審美性を獲得するか、いかに天然歯と見分けがつきにくいようにできるか」が主眼になってきています。

審美性を獲得するためには「2つの審美性」を獲得する必要があります。
1つは「歯そのもの」、もう1つは「歯肉(歯茎)」です。
それぞれの審美性を獲得するために行っていることをご紹介します。

「歯肉」の審美性を獲得するために

特に審美性を要求される前歯のインプラント治療を行うには、歯茎の状態を改善させる必要があります。なぜならば、口元の美は「歯」だけではなく「歯肉(歯茎)」のバランスから作られるものだからです。

百聞は一見に如かずですので、右の画像をご覧ください。治療前の症例です。
歯肉のバランスが悪く、審美性が損なわれてしまっているのが分かると思います。

次の画像は治療後の画像です。
歯肉のラインを整えたことにより、違和感がない自然な美しさを獲得できていると思います。

また、この処置を行うことで、治療後の清掃性(ブラッシングのしやすさ)もよくなり、虫歯・歯周病予防の効果も期待できます。

この処置には簡易的な外科処置を伴うのですが、当院ではマイクロスコープや高倍率ルーペを利用しています。これらを利用することで次のようなメリットが得られます。

• 肉眼で処置するよりも少ない外科処置で対応できる
• 肉眼では処置できないミクロンレベルでの処置が可能になる
• 肉眼での処置よりも審美的な仕上がりが向上する
• 治療後の痛み・腫れが抑えられる

このように当院では「歯」だけでなく、「口元全体の美」と「治療後の虫歯・歯周病予防」を考えた処置を行っています。

拡大機器を利用することで
インプラントを「長持ち」させます

インプラントは、治療が終了してしまえば、そのまま長期に渡って使い続けられるとお考えの方は多いと思います。

これは誤った認識です。

定期的なメンテナンスをしなければ、「歯周病」のような状態(インプラント周囲炎)になり、ほどなくインプラントが抜け落ちてしまいます。

歯周病が原因で歯を失いインプラント治療をされた方は、特にメンテナンスが大切になります。なぜならば、天然歯よりもインプラントの方が歯周病(インプラント周囲炎)になりやすいという報告がありますので。

ここまでお読みになって、「でも、毎日の歯磨きをしっかりしていれば大丈夫なのでは？」とお考えの方もいらっしゃると思います。毎日のご自宅のケアは大切ですが、残念ながらそれだけでは十分ではありません。なぜなら、どんなに時間をかけて歯磨きをしたとしても、どうしても落としきれない汚れが残ります。それが最終的には歯石になり、お口の中で悪さをはじめ歯周病(インプラント周囲炎)の温床になります。
歯石になってしまうと、日々のブラッシングでは落とすことができず、歯科医院にて特殊な機材を利用し除去(クリーニング)する必要があります。

しかし、残念なことに、どの歯科医院でも歯石等をしっかり除去できるわけではありません。

歯石等は基本的に目で見えますので除去できますが、ケースによっては砂状になっている場合もあり、歯なのか、歯石なのかが判別できない場合もあります。最終的には器具を当てた時の感触で判断せざるえないため、取り残しなく完璧に処置することは難しいケースもあります。

つまり、肉眼ですべての歯石等を確認・除去することには限界があるのです。

しかし、マイクロスコープや高倍率ルーペなどの拡大機器を利用することで、肉眼では把握できないレベルまで確認・除去できるようになります。

インプラント治療を考える前に、治療後のメンテナンスもしっかり行ってくれる歯科医院を選択されることを強くお勧めします。